制作から25年後の令和8年。人形をよく見れば、スタジオ撮影した真新しい頃とはいろいろと様子が違っています。やんぬるかな!笑。
令和8年の現在の人形
シルク製の帯揚げが劣化していたので、緑色の絞りの飾り布で代用しました。
後に廃業した青森・松木屋の「京都物産展」で購入してストックしていたものです。元々は子供用の日本髪の髪飾りでした。



頭部は石塑粘土で作り、その上からシルクの生地を貼って、胡粉を塗りました。
元々は白い生地だったのに、経年劣化で黄色っぽく変色しています。
口元が白いのは、唇に紅用の絵の具を塗る時に、生地に滲まないように、胡粉の上からジェッソで修正をかけた痕だと思います。
25年経って、肌の色の絹の生地は黄変したのに、口元の白い色がここまで残るなら、胡粉よりもジェッソを塗るべきだったのだと実証されました。涙。

鉛筆で描いた眉毛も薄く退色しています。白目と黒目はアクリル絵の具で描きました。
髪の毛は黒色の木綿の糸を使いました。かせ状になっている20番手の太口縫い糸です。参考にした本には「黒も」と書いてありましたが、検索しても出て来ませんでした。
その土田早苗さんの本『四季の手作り人形』には、目からウロコの画期的な髪の作り方が掲載されていて、その手法に感動してその本を購入した記憶があります。
上の写真の人形の髪はボサボサですが、土田さんの本に掲載されている写真の髪は、もちろん綺麗に揃っていますよ。
もげた小指の修復

結婚して、婚家に人形を連れて来てから、親指を除く左手の指先が全部もげたのを発見し、瞬間接着剤で直した記憶があります。テキトー!
指全体の付け根のひび割れはその時の名残です。
そして今度は知らぬ間に、小指だけまたもげたらしく…。もげた指先は行方不明になってます。
ブログで紹介するこの機会に、石塑粘土を盛って修復します。

親指以外の、一旦もげた指全体を覆うように粘土を擦り付け、小指の分も新たに多めに盛ってみました。粘土は一日放置したら乾いて固くなりました。

息子の小学生時代の彫刻刀を使って、盛った粘土を削り、指を削り出しました。
間に合わせの粗削りです。指がないよりはいっか、って感じの完成度です。

修復部分に水をつけて、表面をなめらかにします。

乾いたら、紙やすりをかけてより滑らかにします。
25年前は最後に胡粉を塗ってより綺麗な肌にしましたが、今回はそこまではしません。
当時使った「チューブ入りの胡粉」の残りがありましたが、フタにニカワがびっちりついて開かないので。中の胡粉はまだ柔らかそうですが、出すと面倒だし。笑。

次回は着物を脱がせた人形本体を紹介する予定です。